2013/07/01

とにかく

辛抱治朗さんと岩本光弘さんの海難事故と救出の経緯を
読んだり見たりしていました。
彼の「日本人でよかった、」という言葉が
心に直接届きました。
とにかく正直な気持ちだったのでしょう。

すぐに1992年のグアムレースの「たか号」の海難事故を思い出しました。
私の父もヨットをします。
父はちょうどその時、
日本セーリング連盟のリジかなにか(要確認)を勤めていて
何日も寝ずに電話の対応や連絡などに追われていたから
記憶に強く残っている事故の一つです。

たか号が転覆した後、救命ボートで漂流し、
残り5人のクルーが一人一人亡くなり、27日後に
偶然通りかかった船に助けられた時は
佐野三治さん、一人だけが生き残っていました。
講演会の簡単な内容です
http://www.jofukuji.or.jp/lec_sano.htm

1年ほどしてから、ある機会に佐野さんを見かけました。
日に焼けて丈夫そうな人だなあ、という印象。
とにかく最初に思ったのが
「この人は、とにかく、生きたんだ」
ということ。
それをとても強く感じたのを覚えています。


今回の事故も賛否両論でしょうが、
私はとにかく、助かったお二人が
どれだけ自分の命に感謝しているのか
測り知れないほどなのでは、と思います。